2005-11-03 勝つ気のひとや 昔を思ふ。花の袖。 月にと返す。気色かな。 能「野宮」 月の明るい一夜、普段は負けない麻雀を信条としている自分が、珍しく気負って勝つ気で打ってみた。当然のように大敗した。ひとやは牢獄の謂であり、勝ちに執する性ならば、生きている限り囚われていくのだろう。「野宮」の六条御息所を思う。秋更ける。 『かの人や月』3巻(いくえみ綾)(完結)読了。言うことない素晴らしさ。