「ギャル雀ロード(はぁと)」(おおつぼマキ+浜田正則)

週刊誌「漫画アクション」(双葉社)の2005.7.5号から新連載されている麻雀マンガ。アクションの公式ページによれば、

ギャル雀「おままごと」の店長・幸田俊夫29歳。
好きな麻雀で食っていこうと、
ギャル雀始めてみたものの…
華やかな舞台の裏側で意地とプライドをかけた
オンナのバトルが待っていた!!
4人の美人ギャル雀士と1人のいけにえ店長が繰り広げる、
ノンストップ麻雀コメディ!!




画像ともhttp://www.futabasha.co.jp/?magazine=action より引用

とのこと。「『ギャル雀』とは、ギャルとマージャンできるムフフ(はぁと)な雀荘です」というアオリにくじけそうになったが、とりあえず第1回の感想。

  • 原作は『ミスターブラフマン』『ALL LAST』(単行本1巻の感想)の浜田正則。細かい描写が持ち味で、闘牌シーンのこだわりも当代ではぬきんでている。
  • 作画はおおつぼマキ。単行本化されない名作「プラム」、エロと麻雀を能天気に描いた「まんツボ」(原作・福地誠)などで麻雀マンガファンにもおなじみ。
  • 2人のコンビは初めてだと思うが、どちらも麻雀に詳しいので、描写に不自然なところはない。むしろ自然すぎて、掲載誌から浮いているのではないかと心配になる。
  • 舞台は「ギャル雀おままごと」。実在するお店としては「まあじゃん幼稚園」というところがあるが、特定のモデルはなさそう。給湯室・床が木目、店内が広め、といった事から推測すると、郊外、もしくは地方の中心都市にあるお店なのだろう。
  • 「ボルガの流れに〜」は民謡「ステンカ・ラージン」か、あるいはヴォルガ竹之丞を意識したのかもしれない。
  • 7Pでロシア娘・ナスチャー(どん底かよ)が持っている箱はゲーム代を集めるもの。4つに区切られていて、1人ずつ分けて入れる。オヤガーでしか見たことない。多分ポリにもあったんだろう。
  • 「優勝会社」「メンバーのモロヒは禁止」「都合ツー入り」。耳慣れた言葉がたくさん出てくるが、初手からこんなにマニアックで大丈夫かしら。
  • そして頻発するロシア語地口。「ウフフ ランチェスカ」って聞いたこともないよ。フィーリング・グルーピィ(アホや)。

ギャル雀のディテールは詳しく描かれているが、そのせいか少し動きに乏しい。第1話のツカミとしてはこれでOKだと思うので、第2話も暇があれば感想を書いてみたい。