あまりにもくだらない、中国「独身節」の麻雀起源説

今日11月11日は、中国の「光棍節」。「光棍」とは独身男のことで、いわば「独身記念日」だが、もちろん正式に定められたものではなく、南京あたりの若者が始めたお遊びらしい。人民網日本版・2002年11月13日の記事、「【南京】11月11日「光棍節」に独身の若者が集う」によれば、

江蘇省南京市の多くの大学とカラオケ店などの娯楽施設は11日、大勢の独身の若者でにぎわい、休日よりも人出が多かった。この日は独身者のための「光棍節」(「光棍」は単身の例え)。
11月11日は「1」の数字が4つ並ぶため、独身者のイメージに近く、彼らはこの日をユーモアたっぷりに「光棍節」と呼んでいる。


http://j1.people.com.cn/2002/11/13/jp20021113_23196.html より引用

とのこと。日本の感覚だと、「非モテ祭」とかそういう感じになると思われる。
さて、とある中国のサイトで、光棍節特集が組まれていた。下の画像を見ればおおむねご理解いただけると思うが、

独身節特集の謎画像
光棍節には4本の揚げパンと中華饅頭を食べて祝う」とか、「光棍節アンケート:男は野蛮な女が怖くて、女はダメ男が嫌い」とか、いかにも馬鹿馬鹿しい記事が並んでいる。
中でもひときわ精彩を放つのが、光棍節の起源を3つでっち上げた下の記事である。そして3つの由来のうち、麻雀に関わるものが1つあったので紹介したい。

原文はいささか長いので、拙訳のみ。

◆独身節の由来その3:博打編◆


伝説によると、4人の男の人がいて、もちろん全員が独身だった。その上、女友達も恋人も、男友達の奥さんすらもいなかった。要するに全く女性と縁がなかった。
ある時、彼らは集まって、午前11時から夜11時まで麻雀をした。そこで不思議なことが起こった。勝ち負けはともかく、全てのアガリの牌が、四条(四索)だったのである。ロンでもツモでも、誰がアガっても四条(四索)。
ゲームの終わりに、一番負けた男が怒って、テーブルを叩いてこう言った。「四索四索四索、一体何だよ四索って!!」。他の3人は答えた。「四索四索だよ。他に何だってんだい?」


確かに、四条(四索)って何? と聞かれても、これは答えようがない。麻雀牌で四索といえば四索のことであり、四索って何、といわれてもどうしようもない。
しかし彼らが麻雀を終えて、一緒に風呂を浴びに行って、ズボンを脱いだ時、答えはすぐに出てきた。一番負けたあの男が興奮して風呂場で叫んだ。
「分かった、四索が何か分かったよ!!」


それ以来、この4人の独身男たちは、四索が何か分かった記念として、「光棍節」を設けた。ちょうどいいことに、この日は11月11日であり、暦の上では、まさにちょうど良く、多くも少なくもない、4本の…

中国語を少しかじった人であれば、もうお分かりだろう。もし意味が分からない人がいて、解説をお求めであれば、ネタバレになるが、↓をマウスドラッグで反転させていただきたい。
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中国語の「条」は、日本語の「本」にあたり、細長いものを数える時の助数詞である。女性ではなく、4人の男がズボンを脱いで裸になったときに現れる、4本の細長いものといえば…
↑↑↑↑ここまで↑↑↑↑
…長々とお付き合いいただき、恐縮至極。


【参考】

  • たった1枚からでもご利用いただけます。izumick提供の便利なサービス「パイガ」(ブログに適当に牌画像をのっけるページ):
    http://www.jfast.net/~izumick/paiga/