字一色七対子のなぞ

ちゅんまに字一色七対子は存在するのか?存在しないとすれば、その形は何点なのか? ちゅんま最大のなぞに迫る、と書いてみたものの、全く迫らない。
【定義】
ちゅんま公式ルールの字一色の定義は以下のようになっている。

字一色字牌のコーツ(もしくはカンツ)で作られるもので、ポンポン和(トイトイのこと)は計算しない。字牌はミンコ・アンコ・ミンカン・アンカンどれでもよい。箭刻(三元牌のコーツ)・門風刻(自風)・圏風刻(場風)などは加算する。

定義の中にトイツは含まれていない。また「ポンポン和は計算しない」と明記されているのは、「ある手役の中に完全に含まれる、それより点数の低い役は計算しない」という原則による*1。つまり、字一色七対子という形は定義されていないのである。


【実は結構あるんじゃなかろうか】
日本麻雀に親しい人であれば、こうツッコミを入れるかもしれない。

字一色七対子の形って、一つだけだよね。
東東南南西西北北白白發發中中
上の形はとても稀だから、定義されていないんじゃない?

しかしこれは間違いである。ちゅんまの七対子は同じ種類の牌の4枚使いが認められている。つまり、
東東東東北北北北白白中中中
はテンパイなのである(待ちは中タンキ)。けして頻発するような役ではないが、全く稀だ、というほどのものではないと思われる。


【で、結局何点なの?】
では、上のテンパイ形をアガった場合、何点になるのだろうか。現在の情報をもとに考えると、

  • 七対子 = 24点
  • 四帰一(4枚使い) × 2組 = 4点

…合計28点。何か数牌を持ってきて、混一色(6点)をつけた方が高い。これは納得がいかない。
そう思って、ちゅんま関係の文献を読むたびにこの問題についての記述を探しているのだが、今のところ有力な手がかりは見つかっていない。
ただ、昨日上げた盛キ先生の『麻将学』には、日本麻雀の字一色七対子が紹介されている。いわく「七星七対」、別名「天河配」という役であるという。

  • 七星七対: 東東南南西西北北白白發發中中

「天河配」とは7月7日に牽牛と織女が出会う、という伝説、つまり七夕のこと。ずいぶんと雅な命名であるが、恐らく「七星七対」に7が2つ並んでいることから付けられたのだろう。ゴロ合わせかよ!
ということで、なぞは残ったままである。どなたか博識な方、教えてください。

*1:例えば、槓上開花(リンシャン)の時、自摸(ツモ)は計算しない